二次障害
監修:小坂 浩隆先生(福井大学医学部精神医学 教授)
神経発達症(発達障害)の特性による失敗を繰り返してしまう。
また同じ失敗をしたらどうしよう。
そのような不安や恐怖から、心身の不調をきたしてしまう。
神経発達症(発達障害)の特性を持っていると、初めてのことに対する強い不安や、特定のものごとに対する強い恐怖、失敗体験などを繰り返すことで、ストレスを感じてしまうことがあります。さらに、他人との違いを感じながら、不安感や孤立感を抱いて成長してきたことや、適切な援助が得られなかったことなどが複合的に影響し合い、不安障害などの二次障害の発症につながる場合があります11)。
主な二次障害には、不安障害、うつ、対人恐怖、心身症(心理的な要因で体に症状があらわれる)などがあります11,12)。