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- エピソード―わたしと神経発達症
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周囲の理解について
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困っていること
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大人の神経発達症(発達障害)とは
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- 自分の特性を知る―医療機関に相談する
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大人の神経発達症(発達障害)の身近な相談窓口
神経発達症(発達障害)を生まれもって自覚している方はいません。就学前に気づかれることは、むしろまれかもしれません。
神経発達症(発達障害)の特性の強い方々の多くは、ご自身の特性のために社会生活の困難さ、日常的な生活にも過ごしづらさを感じています。さらには自信喪失や社会参画に不安を感じている方も多いです。
私たち医療者の中でもこの概念が浸透しきれていない現状ですから、家族の困り感、職場の理解不足が往々にしてあることが予想されます。
本サイトが、よりよく共に過ごしやすい社会構築への一助になることを期待しています。
当事者だけでなく家族や職場の同僚が神経発達症(発達障害)について正しく理解し、早期対応の契機となることを、そして、診断の有無にかかわらず神経発達症(発達障害)の特性を個性として活かし、自信をもって社会に参画ができるような良き経験をされる方が増えていくことを願う次第です。
小坂 浩隆
福井大学医学部精神医学 教授
小坂 浩隆(こさか ひろたか)先生 プロフィール
福井大学医学部精神医学 教授
医学博士。1998年福井医科大学卒業。福井医科大学精神医学、福井県立病院心身医療科などを経て、2005年より福井大学医学部精神医学助手、2012年より福井大学子どものこころの発達研究センター特命准教授、2014年12月より同特命教授、2016年6月より同教授。2018年5月より現職。
専門:児童青年精神医学、神経発達症(自閉スペクトラム症、注意欠如多動症)、脳機能画像学
所属学会:日本精神神経学会(専門医、指導医)、日本児童青年精神医学会(理事、認定医、子どものこころ専門医)、日本摂食障害学会(理事)、日本ADHD学会、日本臨床神経生理学会、日本生物学的精神医学会、日本神経科学会、日本総合病院精神科医学会
2022年発刊の『注意欠如・多動症-ADHD-の診断・治療ガイドライン第5版』では「成人期に初めて診断されるADHD」の執筆に携わる。